モルガンスタンレー 「イギリスポンドは2年後には回復する」と予測

 

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イギリスポンドは世界の主要通貨の中で最も価値の下落した通貨になってしまったが、EU離脱交渉が終わる前には国民投票前の水準まで戻るであろう」。

 

モルガンスタンレーの通貨ストラテジストであうハンス・レデカー氏によれば、ポンド本来の価値は現在取引されている1ポンド=1.2544ドルより15%高い、という。

 

そして2018年の終わりまでには1ポンド=1.45ドルにまで回復すると予測。

 

これは2016年6月のEU離脱をめぐる国民投票の直前のレベルである。

 

モルガンスタンレーは、現在の市場価格はEU離脱に関わるリスクを織り込んだものになっているため、テレーザ・メイ首相が3月に行ういわゆる「リスボン条約」第50条の適用のあとも、これ以上下落することはないと述べている。

 

イギリスがEU諸国との貿易交渉が上手く行かないままEUを離脱した場合、WTO(世界貿易機構)の関税制度の下で交易を続けることになり、これはイギリス経済にとって打撃になるという予測をしている専門家もいる。

 

しかしモルガンスタンレーは、そのような結果も含めて市場関係者にとっては驚きの材料にはならないだろう、という。

 

EU離脱はこれからも注目され続けるが、イギリスはアメリカとの貿易交渉を進めやすい状況にいるためイギリスポンドへの影響は限られている、というのがその理由だ。

 

一方、アメリカ経済がいまよりも強くなると、イギリスの経済指標へも影響が及び、結果としてイギリスポンドの対ドル価格を押し下げてしまう可能性も指摘している。

 

このモルガンスタンレーの予測は、ほかの通貨アナリストたちの予測に比べて楽観的なものになっている

 

ドイツ銀行外国為替部門は2月初め、EU離脱の複雑な様相がはっきりとすればイギリスポンドは1ポンド=1.05ドルにまで下落する可能性があると予測した。

 

イギリス側もEU側も前向きな交渉を目指している一方、わずか2年で交渉を終結させるのは時間的に難しく、またイギリスがEUを離脱する際に求められる支払いをめぐって交渉が滞る可能性が高いことがその理由であるという。

 

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