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イギリスの自動車生産量 2016年は17年ぶりの高水準 自動車業界への投資額は33%減少

自動車

 

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イギリスの自動車業界は2016年、過去17年間で最高の生産量を記録した。

 

一方、EU離脱の決定が行われたことで、イギリスの自動車産業への投資額が約33%下落した。

 

イギリスからの輸出にあたり関税がかけられると国内の工場の競争力が弱まるとして、自動車産業EU離脱に反対のロビー活動を行ってきた。

 

自動車製造販売協会(SMMT)によると2016年、イギリスは172万台の自動車を製造。

 

年間で8.5%上昇し、1999年以来最高、かつ1970年代以降3番目に高い生産量を記録した。

 

しかしながら、自動車業界への投資額は3分の1減少し16億6千万ポンドに落ち込んだ。

 

年間投資額は、向こう2~3年の生産についての意思決定に大きな影響を及ぼすもの。

 

将来の先行きがもっとはっきり見えてくるまで、投資を控えようという傾向がみられる。

 

イギリス自動車業界の悩みの種は、自動車の製造に必要な部品の半分以上を国外から輸入しているため、それぞれの国と自由貿易協定を結ぶ必要があるということだ。

 

EUとの取引にかかる関税の優遇を目指す交渉が3月の終わりに始まる。

 

もしこの折衝が失敗に終わった場合、イギリス国内で製造される自動車の輸出には世界貿易機関(WTO)による10%の関税がかけられることになる。

 

通常、自動車メーカーの投資に対するリターンは2~4%にとどまっている。

 

テレーザ・メイ首相は、EUの単一市場からの撤退を表明。

 

これによりイギリスは大陸ヨーロッパ諸国と取引をしてもEUの規則には縛られないことになる。

 

その一方、自動車業界については特別な話し合いを行って自由貿易の要素を残すことも可能だと示唆していた。

 

日本の自動車メーカー日産は2016年10月、イングランド北東部にあるサンダーランドの工場で新しく2種類のモデルの製造を行う、と発表している。

 

ある情報筋がロイター通信に伝えたところによると、日産はEU離脱による競争力の低下に対抗するためイギリス政府からさらなる支援を取り付けることができ、その上でこの決定が行われたという。

 

一方首相のスポークスマンは、輸出関税に対する補償について明確な約束事が行われたことはない、と述べている。

 

 

 

 

出典:UK Car Output Hits 17-Year High but Investment Tumbles (The New York Times)